国内

《抗争は終結するか》山口組分裂から10年目 生き残りをかけて関係者の間で流される噂、ガセ、怪文書

2015年9月、分裂状態となった指定暴力団山口組の総本部に入る組関係者の車両(時事通信フォト)

2015年9月、分裂状態となった指定暴力団山口組の総本部に入る組関係者の車両(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。山口組分裂から10年目となったいま、飛び交う情報と怪文書について。

 * * *
 2015年8月に六代目山口組が分裂してから、今年で10年目。特定抗争指定暴力団六代目山口組の関係者らは、組を割って出て行った神戸山口組や絆會などが存在する限り抗争は終結しないと考えているという。だが離脱して神戸山口組を立ち上げた組の中には、すでに神戸山口組を去り六代目山口組に戻った組がいくつもあり、規模は縮小の一途をたどっている。山口組関係者らにとっても神戸山口組にとっても、互いの組の動きは大いに気になるところだ。

 このところ頻繁に情報が流れてくるのが六代目山口組を離脱し、さらに神戸山口組から2017年に離反した特定抗争指定暴力団絆會と、2020年に神戸山口組を脱退した特定抗争指定暴力団池田組についてだ。絆會会長、織田絆誠容疑者と池田組の組長、池田孝志容疑者は、絆會などが所有する不動産を担保に織田容疑者が池田容疑者の親族から1億円を借りたとする虚偽登記を行った容疑で、7月、大阪府警に逮捕された。

 この事件より数か月前、絆會の人事に関する情報がSNSで流れた。大阪府警のホームページによると、大阪市に本部を有する絆會の勢力範囲は1都1道1府9県、現在の構成員数は約60人。その絆會で統括委員長や舎弟、若中などを務める組のうち15団体が脱退し、組長らが引退するという。だがこれには追加情報もあった。”ガセ””活動なし””病気”といった脱退する組や引退する組長の現状も流れたのだ。

 山口組傘下の関係者によると、「情報はガセ、間違いというより偽情報だな。嘘やデタラメなネタで、よく刑事ドラマで”ガセネタ”なんて言うだろう。こういう情報を絆會が出すことはない。反絆會の連中が作ったものかもしれない」。ガセのネタ元は山口組ではなく、絆會の存在を疎ましく思う神戸山口組側の関係者ということもありえる。彼らの存在を疎ましく思う者がSNSを使って裏情報や偽情報を流しているらしい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
広島・広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
大谷翔平&真美子さん、イチロー&弓子さん、賀来賢人&榮倉奈々、反町隆史&松嶋菜々子…“しあわせな結婚”を実現した理想の有名人夫婦
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《交通事故で骨折と顔の左側の歯が挫滅》重傷負ったタレントの大東めぐみ「レギュラーやCM失い仕事ほぼゼロに」後遺症で15年間運転できず
NEWSポストセブン
ポータブルトイレの大切さを発信するYoutuber・わさびちゃん
「そもそもトイレの話がタブー過ぎる」Youtuberわさびちゃんが「トイレ動画」を公開しまくるようになったきっかけ「芸人で恥ずかしいこともないし、夫に提案」
NEWSポストセブン
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《事務所が猛反対もプロ野球選手と電撃結婚》元バラドルの大東めぐみ、人気絶頂で東京から大阪へ移住した理由「『最近はテレビに出ないね』とよく言われるのですが…全然平気」
NEWSポストセブン
全国で車中泊をしているわさびちゃん夫婦。夫は元お笑い芸人のピーチキス・けん。
YouTuber・わさびちゃんが「トイレ動画」でバズるまでの紆余曲折「芸人時代に“女”を求められたり、男性芸人から嫉妬されたり…」
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《借金で10年間消息不明の息子も》ビッグダディが明かす“4男5女と三つ子”の子供たちの現在「メイドカフェ店員」「コンビニ店長」「3児の母」番組終了から12年
NEWSポストセブン
女児盗撮の疑いで逮捕の小瀬村史也容疑者(37)。新たに”わいせつ行為”の余罪が明らかになった
「よくタブレットで子どもを撮っていた」不同意わいせつ行為で再逮捕の小瀬村史也容疑者が“盗撮し放題だったワケ” 保護者は「『(被害者は)わからない』の一点張りで…」
NEWSポストセブン
成年式を控える悠仁さまと第1子を出産したばかりの眞子さん(写真・右/JMPA)
眞子さん、悠仁さまの成年式を欠席か いまなお秋篠宮家との断絶は根深く、連絡を取るのは佳子さまのみ “晴れの日に水を差す事態”への懸念も
女性セブン