5月14日、会合を終えた小泉純一郎氏と、武部勤。元幹事長(左)、山崎拓・元自民党副総裁(右)ら小泉政権を支えた重鎮OBたち(撮影/水田修)
そうした父の手法は息子にも受け継がれている。
進次郎氏は自民党が大敗した2009年総選挙で初当選した時から、父譲りの演説の巧みさに定評があった。政治評論家の有馬晴海氏が語る。
「進次郎氏は街頭演説でも難しいことは言わずに、国民に平易な表現で語りかける。大きな身振り手振りを交え、短い言葉で、印象に残るフレーズを使おうとするのも父から学んだのでしょう。自民党の裏金問題に批判が集まると、いち早く『派閥解散』を唱えたのもその一つ。
国連演説でセクシーと言ったことなどがポエムと揶揄されていますが、それも、聴衆をつかもうとした結果です。まだまだ父には及ばないが、初めて自分の政策を語る今回の総裁選でもおそらくワンフレーズを多用するでしょう」
※週刊ポスト2024年9月20・27日号