芸能

田中美奈子が語る“学園祭の女王”時代 東大生の印象について「コミュニケーションスキルが高く、キラキラ輝いていた」

「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)

「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)

 秋は学園祭の季節。1980年代や1990年代は、大学の学園祭は一大イベントで、芸能人にとっても自分の名前を売り込む絶好の機会だった。1980年代後半から90年代前半にかけて「ミニスカ+ボディコン」というファッションで人気を集め、「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子が、当時の熱狂を振り返る。

 * * *
 今でも「学園祭の女王でしたよね?」とよく言われるので、みなさんの記憶に残っているのはとても嬉しいですね。「東大生が選ぶ恋人にしたいナンバー1」に選ばれて、東大赤門前で写真を撮ったのを今でも覚えています。「東大生? 勉強一筋で、私のことなんて知らないだろうな」と思っていましたが、明るくて、すぐに打ち解け合えるほどコミュニケーションスキルが高く、キラキラと輝いていたのが意外で印象的でした。

 1989年に歌手デビューしましたが、その前から女優やモデルの仕事もしていたので、高校は朝と放課後のホームルームにだけ顔を出すなんてこともしょっちゅうでした。友達と遊んだり、部活で汗を流したりといった体験が少なかったので、学園祭は学生さんと一緒に「このイベントを盛り上げよう!」と一致団結するのが高校生の文化祭のノリに近くて。スタッフのほとんどが同世代という気安さもあって皆でステージを作り上げる感覚でした。

 休憩時間には体育館やテニスコートを借りてバスケやテニスをして楽しかったですね。高校はテニス部でしたから、ラケットを持つとつい本気になり、ステージに立つ頃には腕が痙攣して、マイクが持てなくなったこともあります(笑)。

 昔は、芸能界とは別に、体育の先生になりたいという夢を持っていました。なので学園祭の仕事は「キャンパスライフを送る」という、もうひとつの夢を叶えたという気分になれました。そんな私にとって学園祭のステージは青春そのもの。仕事の枠を超えて、本当に楽しい日々でした。

【プロフィール】
田中美奈子(たなか・みなこ)/1967年生まれ、千葉県出身。1989年に歌手デビュー後、マイクロミニのボディコン姿で学園祭に登場、不動の人気を確立した。現在は80年代アイドルを中心とした合唱団『Neo☆Stars』の活動に力を注ぐ。2024年の開催は10月19、20日。

※週刊ポスト2024年9月20・27日号

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン