仲睦まじく愛犬の散歩をする三浦友和と百恵さん(2024年1月)
「自分が歌っていいのか」「母のファンに迷惑ではないか」と思い悩む祐太朗に転機が訪れたのは、メジャーデビューから9年が経った、2017年の頃だ。山口百恵の曲のカバーアルバムを出して欲しいと打診され困っていた祐太朗に、ほかでもない百恵さん本人が「祐太朗の声で、私の歌っていた曲を聴けるのは嬉しい」という言葉を投げかけたのだ。
「その言葉で吹っ切れたのでしょう。以降、祐太朗さんは積極的に百恵さんの楽曲をカバーするようになります。今年に入ってからだけでも、百恵さんの楽曲のカバーを含むニューアルバムをリリースしたり、百恵さんの名曲をオーケストラ演奏をバックに披露するコンサートを開催したりと、令和の世に山口百恵の楽曲を蘇らせています」(音楽関係者)
百恵さんの引退から今年ではや44年。それでも彼女は、実の息子である祐太朗を筆頭に、多くの人に「山口百恵」として鮮烈な印象を残している。
8月31日に放送された『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)で発表された、平均15才、計18人の「昭和を愛する博士ちゃん」たちが選んだ「カッコいい!昭和歌手」ベスト20でも、現役の沢田研二(76才)や中森明菜(59才)らを抑え堂々の1位に輝いたほどで、若い世代にとっても山口百恵は別格なのだ。
昭和、平成、令和と時代が変わっても、百恵さんはレジェンドであり続ける。