「伝説の選挙参謀」と呼ばれる選挙プランナーの藤川晋之助氏(時事通信フォト)

「伝説の選挙参謀」と呼ばれる選挙プランナーの藤川晋之助氏。高市早苗氏をバックアップ(時事通信フォト)

“石丸現象”の仕掛け人の選挙プランナー・藤川晋之助氏も密かに高市氏をバックアップしていた。

「私は高市選対に加わって活動しているわけではなく、外からステルスで支援しています。今回の総裁選は確かに石丸現象と同じ流れが出てきた。最初は進次郎、石破茂の戦いになると見られていたが、告示後すぐ高市が伸びてきて党員・党友の支持率で進次郎を追い抜いた。私としては終盤に逆転する流れと考えていたが、予想より高市支持の広がりが早い。しかも、総裁選は都知事選と違って2位に入れば決選投票に進める」

 保守・現実派の論客で作家・ジャーナリストの門田隆将氏は高市氏が岩盤保守層の支持を固めた理由をこう語る。

「今回の総裁選の最大課題は中国。中国で子供たちに反日教育が行なわれ、日本人を神の元に送れ、と核攻撃を主張する動画まで中国版SNSにはあふれています。また、尖閣諸島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内にブイを設置し、中国空軍機の領空侵犯もあった。

 しかし、岸田政権はブイの撤去もしないし、領空侵犯についても外務省の局長が中国大使館の公使に懸念を伝えただけ。だが、高市氏は閣僚ながら『局長から公使への抗議だけで終えて良い話ではない。総理、外務大臣、防衛大臣から厳重抗議し、再発防止を約束させなければならない』と求めた。総裁候補のなかで中国と対峙できるのは高市氏だけで、他は媚中派ばかり。

 加えて、高市氏は過剰な権利意識を改める重要性など本来あるべき日本人の姿をしっかりイメージしている。総裁選は“高市vsその他”の構図。我々は高市氏の勢いをわかっていたが、マスコミがそこを意図的に“無視”していただけのことです」

第2回に続く

※週刊ポスト2024年10月4日号

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