責任感の強い「バイク野郎」
今回被害に遭った日高祥博氏は名古屋大学を卒業後、1987年にヤマハ発動機に入社。2008年リーマン・ショック後に米国事業を建て直すなど、豊富な海外経験が高く評価され、2017年から社長に就任している。
大企業の一線で働き続け、海外勤務も多かったことから自宅周辺ではあまり目撃されていないのかもしれない。
日高社長を知る男性は印象を、以下のように評する。
「いわゆる大企業の社長っぽくない人ですよ。僕もバイク乗りなんですけど、ツーリングしてて、峠で出会って話が合うおじさんみたいな。バイクが大好きな“バイク野郎”が社長になったような感じ。僕がバイクに対するアイデアを話したらじっと聞いて、面白がってくれましたよ」
バイク好きで、温和なイメージだという日高社長。バイク好きが高じてか、休日にイベントに参加する機会も多かったようだ。
「日高社長が、自動車工業会の二輪車委員会の旗振り役になってから、彼の発案でメディアミーティングを屋外で開催することになったんです。バイク乗りなんだから会議室でやるのは違うんじゃないかと。アイディアマンで責任感が強いんですよ。もしかしたら、休みの日も家を空けていることが多かったんじゃないかな」
バイクを愛し、周りからの信頼も厚いという日高社長。なぜ最も身近な存在であるはずの実の娘から包丁で切りつけられたのか。捜査の進展が待たれる。