世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
犯罪グループが世界的アスリートを狙っている──。今年2月、シアトル・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)の自宅に強盗が侵入していたことがわかった。米ニューヨークに本部を置く「AP通信」など、複数の海外メディアが報じている。
全国紙の国際ニュース担当記者が解説する。
「シアトル周辺の複数の著名人の自宅に侵入したとして、パトリック・メゾネット容疑者(29)が摘発されました。メゾネット容疑者は、別の窃盗事件に関与した疑いで8月下旬にすでに逮捕されていますが、無罪を主張しています。
検察官によると、メゾネット容疑者は今年2月、イチロー氏の自宅にも侵入したようです。寝室にいた弓子さんはドアを押し返して抵抗しましたが、ドアの隙間から催涙スプレーを噴射されたといいます。それでもメゾネット容疑者が部屋に押し入る前に、なんとかドアに鍵をかけることができたそうです」
メゾネット容疑者が逮捕されたから一件落着という話ではない。同樣の事件が多発しており、悪人たちにとって、トップアスリートは格好のターゲットのようだ。FBIは、“犯罪組織がアスリートを狙っている”とスポーツリーグに警告している。前出の記者が語る。
「人里離れた住宅が狙われやすく、通用口やバルコニー、2階の窓から侵入されるケースが多いといいます。アスリートの場合、試合当日や遠征中が狙われるようです。