『欽どこ』で演じたクロ子とグレ子がきっかけとなって、芸人人生が好転していく(本人提供)
ベスト・グランドファーザーに
娘でタレントの関根麻里も、彼の「大ファン」の一人だ。
「親ができることは娘を笑わせることだと思い、ずっと麻里と遊んでいました。家に帰ると『遊ぼー』とダーッと走ってくるから、寝かしつけるまでずっと一緒でとにかく楽しかった。その時間、妻は自分の時間ができて助かっていたようです」
育児を楽しみながらも心がけたのは「自尊心」を育てることだった。
「当時は少年犯罪が多く、自尊心がないと世間に見放されたと感じて堕落するから、『生まれてくれてありがとう』『麻里のためならお父さんはいつでも死ねる』と言い続けました。家の中も明るく楽しくして、“生きていてよかった”と娘に思ってもらえることを第一にしました。問題が起きても叱るのではなく諭しましたね」
ベスト・ファーザー賞にも輝いた関根は現在、“孫活”に励んでいる。
「8歳と4歳の孫とめっちゃ遊んでいます。朝起きて日課のテレビ鑑賞をしたら、夕方には孫のところにいって一緒に遊んで寝かしつける。麻里の時と同じように常に『愛しているよ。生まれてきてくれてありがとう』と言い続けているけど、上の孫から『わかったよ。もう何回も聞いたよ』と言われます(苦笑)」