石破氏の奥様・佳子さん(撮影/浅野剛)
「アイドルオタク」な素顔
石破氏は特にキャンディーズから学んだことが多かったようだ。高校時代からのファンであり、メディアでもたびたび元メンバーのランちゃん(伊藤蘭)、スーちゃん(田中好子)、ミキちゃん(藤村美樹)について熱弁している。なかでも藤村のファンであり、「一番美人なのに控えめで、芯が強いうえに、音楽的な資質が高い」とも評していた。
ここまで石破氏がこだわりを見せるのは、国会議員になりたての苦しい下積み期間を支えていたのがアイドルだったからだろう。地元・鳥取で挨拶廻りをする車を運転しながら河合奈保子の楽曲をよく聴いていたのだとか。
そんな石破氏が定義するアイドルとは「目にした瞬間の鮮烈な輝きが衝撃的で、それゆえ歌唱力や演技力を抜きにして心揺さぶられる存在」なのだとか。この「心揺さぶる」をもとに、これまでの総裁選ではコスプレ姿を披露し、幾度となく話題を集めてきた石破氏──「最後の戦い」を制し、これから先は10月1日召集の臨時国会で首班指名が行われ、第102代内閣総理大臣に指名される見通しだ。