送検のため神奈川県警青葉署を出る宝田真月容疑者(時事通信フォト)

送検のため神奈川県警青葉署を出る宝田真月容疑者(時事通信フォト)

 宝田容疑者は「闇バイト」に応募した理由について、「国民健康保険の滞納があった」と取り調べで供述していることが判明している。しかし祖父はそういったことは知らなかったようだ。

「一度だけね、『お金は大丈夫かい?』と聞いた事があったんですが、『そこそこあるから大丈夫』と言っていましたから、安心していました。毎月、1万円家にいれていたこともありましたしね」(同)

 宝田容疑者は離婚した父親と祖父母と暮らしていた。

「孫が高校くらいの時に、せがれは離婚しています。孫は『勉強が面倒くさい』と言って高校は一年で中退しています。でも友達もいてね、つい最近も中学校の同級生が毎週泊まりに来ては、孫が好きなゲームをしていましたよ。その友人はね、孫が警察に連行された翌日にうちに来て『信じられない、そんな事をする奴ではない』と悔しそうでした」

 祖母とともに、取材に応じた祖父。宝田容疑者の父親や妹も事件を信じられず、憔悴しきっているという。

 祖父母は、宝田容疑者について「キレたり、怒るなど殺人につながるエピソードが全く思い浮かばない」と口を揃えたのが印象的だった。宝田容疑者が犯した強盗殺人は、長期刑が確実だ。祖父が言うように、2人での旅行は二度と実現しないだろう。

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