国内

「性交渉では毎回ゴム手袋を着けていた」元妻・須藤早貴被告が「社長の周りにいる女は全員売春婦」と言い放った背景【紀州のドン・ファン公判】

無罪を主張した須藤早貴被告

無罪を主張した須藤早貴被告

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社経営者・野崎幸助さん(享年77)が2018年5月、急性覚醒剤中毒で死亡した事件。殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告の裁判員裁判(和歌山地裁)は佳境を迎えている。11月8日からの被告人質問で、須藤被告がついに証言台に立ったのだ。

「検察側が覚醒剤の売人などを含む総勢28人の証人尋問を実施した上で、質問に答えた須藤被告。“凶器”となった覚醒剤について、『社長(野崎さんのこと)に頼まれて買った』と初めて証言。野崎さんの遺産を狙っていたのではないかという検察側の指摘にも、『そもそもお金のために結婚した』『もともと遺産が欲しかったことを隠してません』と主張し、改めて犯行を否定しました」(司法担当記者)

 野崎さんとは「性行為をしないこと」を条件に、「お金のために結婚した」と断言した須藤被告。その“愛なき新婚生活”についても、赤裸々に語った。

「婚姻届を出した2月8日の夜、被告は野崎さんに『初夜だから隣に来てください』と呼ばれたといいます。手ですることを頼まれた被告は、『ゴム手袋つけてもいいですか?』と確認し、キッチンに取りに行って、ゴム手袋をした手を動かしてみたが、たたなかった。以降の性交渉でも、須藤被告は毎回、“ピタっとしたタイプの普通のゴム手袋”を着けていたと話しています」(同前)

 また検察はこれまでの公判で、須藤被告が大人向けの動画に出演したことがあること、野崎さんに知られないように出演歴を消そうとしていたことを指摘している。須藤被告はそれについても「どうでもいいです」と一刀両断した。

〈社長(野崎さんのこと)は身体を売る人を軽蔑しているのに、自分自身が交際クラブとかでお金で女を買っていた。○○さん(他の愛人の名前)についても、私の前では『あいつはソープ嬢だからダメだ』と言っていたのですが、○○さんは何度も社長から『結婚してくれ』と言われていた。社長の周りにいる女は全員売春婦なのかと。(動画出演について)そんなに気にすることなのかと思います〉(須藤被告の証言)

 では、なぜ出演歴を消そうとしたのか。須藤被告は、2018年4月13日くらいに、インスタグラムのDM(ダイレクトメール)で、中学の同級生から「見たよ」と動画URLと画像が送られてきたことを明かし、〈むちゃくちゃ口が軽いヤツなんで、広められるだろうと思った。ただでさえ、プライベートがダダ漏れになってた時期だったので、動画を削除してくれる弁護士を探した〉と主張した。

 決定的証拠がなく、主張が真っ向から対立している検察側と弁護側。裁判官や裁判員はどう判断するのか──判決は12月12日に言い渡される予定だ。

※週刊ポスト2024年11月29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン