国内
ススキノ頭部切断事件・公判シリーズ

《“地獄の家”に戻り…》ススキノ事件・田村瑠奈被告(30)の母親・浩子被告 保釈後に自宅付近で目撃される「髪を後ろで一つにしばって」

田村瑠奈被告(右)と父の修被告

田村瑠奈被告(右)と父の修被告

 すでに本格的な積雪シーズンを迎えている北海道・札幌市。12月中旬、その郊外の一角にある小洒落た3階建ての一軒家は、除雪が行き届いた周辺の家と異なり、足下に雪が積もっていた。

 2023年7月、札幌市の繁華街ススキノのホテルで頭部のない男性(当時62)の遺体が見つかった事件。男性を殺害後に、頭部を自宅に持ち帰った同市の無職・田村瑠奈被告(30)は、目玉をくり抜き、その様子を父親の修被告(60)に撮影させていたことなどが明らかになっており、近年稀に見る猟奇的な事件だった。

「逮捕された親子3人のうち、死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われている母親の浩子被告(61)の裁判が先行して行われています。これまでの7回の公判では、修被告の証言などを通して、瑠奈被告の言いなりになっていた異常な家庭内環境が明かされています」(社会部記者)

 目玉をくりぬく動画の撮影に、父親を相手にしたSMプレイの練習……。瑠奈被告の数々の奇行は冒頭の家で行われてきた。事件発覚当初は、警察の捜索や集まった報道陣などで騒々しい雰囲気だったが、約1年半を経て、不気味なほど静かだ。

 近隣住民の女性が話す。

「事件後、旦那さん(修被告)は一度も見ていないです。奥さん(浩子被告)は2回見ました。逮捕された後、保釈されてからです。2ヶ月くらい前のことでした。私もあっけにとられて頭を下げることで精一杯でした。

 家でくつろぐときの普通の格好で、事件前と同じように目立たないごく普通の服装でした。髪型も後ろで一つにしばって、メガネをしていた。本当に事件前と同じ印象でしたが、元気が無さそうな感じでしたね。同じ頃に、親族なんですかね。別の男性2人と自宅に出入りしていました」

 父の修被告もすでに保釈されていることが報じられている。裁判で、修被告に「地獄は死んでから行くところじゃなくていま目の前にあるんだね」と語っていたと明かした浩子被告。切断された頭部が浴室に置かれていた“地獄の家”で何を思ったか──。

※週刊ポスト2025年1月3・10日号

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
【追悼】釜本邦茂さんが語っていた“母への感謝” 「陸上の五輪候補選手だった母がサッカーを続けさせてくれた」
週刊ポスト
有田哲平がMCを務める『世界で一番怖い答え』(番組公式HPより)
《昭和には“夏の風物詩”》令和の今、テレビで“怖い話”が再燃する背景 ネットの怪談ブームが追い風か 
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト