参議院本会議で改正動物愛護法が全会一致で可決、成立し、一礼する原田義昭環境相(右下、当時)。2019年(時事通信フォト)

参議院本会議で改正動物愛護法が全会一致で可決、成立し、一礼する原田義昭環境相(右下、当時)。2019年(時事通信フォト)

 心ない人によるクリスマスなどサプライズイベントに使われた子犬や子猫の返品問題。昔話には少年の誕生日に子犬を贈るなんてエピソードとかあるが、現実はきちんと確認して、お互いに責任のとれる形でお迎えするのが当然だろう。家庭事情はさまざま、アレルギーもあれば抜け毛に耐えられない人もいる。10年20年を考えたらフード代や病院代などお金もかかる。飼い主が高齢なら寿命や健康問題だってある。共に生きる「命」の話である。

 それでも、何を言っても聞かない輩は一定数いる。そのために法はある。

 2025年は新たな動物愛護管理法改正に向けた年でもある。民法では原則「物」、動物愛護法では「命あるもの」という苦し紛れにある現状、動物取扱業者の遵守基準の厳格化と一部の悪質な飼い主や購入者に対する罰則の強化、そして「命」のための実効性が求められる。

※幸いにしてポメは翌25日、ある家族にお迎えされたと連絡があった。

【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)/出版社勤務を経て、内外の社会問題や社会倫理のルポルタージュを手掛ける。日本ペンクラブ広報委員会委員。

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