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【こたつクマを生きたまま放獣】「成獣になったばかりの痩せたクマなので…」市役所に寄せられる賛否の意見 担当者は「切迫した状況で、殺すか生かすかありきの対応はできない」

昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)

昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)

 昨年末、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが侵入し、こたつの中に入り込んでいるのを住民男性(66)が発見した。

 駆けつけた同市や警察の担当者らは、花火などで追い払おうとしたが、クマは隣家の物置に逃げ込んだ。そこで、獣医師が麻酔を塗った吹き矢を放ち、クマを眠らせることに成功。このクマは、人里離れた山中に放獣された。当事者らが取材に応じ、その生々しい舞台裏を明らかにした。【前後編の後編。前編から読む

 住民男性は取材に、「家は糞だらけで、散らかされていた」と明かし「また戻ってくるのではないかと思うと怖い」とも話した。

 クマの対処を巡っては、自治体も頭を抱えている。殺処分すると、「殺す必要は無い」「クマがかわいそう」などと批判が殺到し、生かしたまま放獣すると、近隣住民からは抗議の声が相次ぐからだ。苦情電話の対策について、県議会で答弁した秋田県の佐竹敬久知事は「お前のところにクマを送るから住所を言え」といった発言もしており、自治体の対応も注目をあつめている。

 今回、福島県喜多方市はなぜ放獣という判断をしたのだろうか。市の市民生活課の担当者はこう話す。 

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