国内

【ゲジゲジが出現】東大出身YouTuberが明かす「都内で家賃8850円・三鷹寮」が空室だらけの理由「シャワー浴びるとトイレがビチャビチャに……」

1925年の竣工から今年で100年を迎える安田講堂(写真/イメージマート)

1925年の竣工から今年で100年を迎える安田講堂(写真/イメージマート)

 日本の大学の最高峰である東京大学。親の世帯年収が高い学生が多いことがしばしば話題になるが、裕福ではない地方の家庭から合格を勝ち取った人もいる。そんな地方出身者にとって、重くのしかかる問題の一つが「住居」だ。

 金銭的な事情を抱える学生にとって、アパートやマンションなどの契約が難しい場合も少なくない。そこで救いとなるのは大学の「寮」だ。東大にもいくつかあるが、その中でも何かと話題になるのが、主に、主に1、2年が入居する「三鷹国際学生宿舎(以下、三鷹寮)」だ。昨今の物価高にもかかわらず、都内で8850円(2021年3月までは1万1500円)という家賃は破格。しかし、“脱獄者”が出るほどの不人気で空室だらけなのだという。いったい三鷹寮とはどのような寮なのか。

 新刊『ヤバイ東大解剖録』(KADOKAWA)で、富山県トップの公立進学校から東大法学部という経歴を生かし「東大のリアル」を描いた、チャンネル登録者数50万超えYouTuber・チェリー東大あきぴで氏が、知られざる三鷹寮での暮らしぶりを紹介する。(同書より一部抜粋して再構成)【全3回の第2回。第1回を読む】

 * * *
 まず、三鷹寮の基本情報について説明しよう。三鷹寮は基本的に駒場キャンパスの1、2年生が住める寮で、例外的に3、4年生で後期教養学部または理学部数学科に進学し、メインキャンパスが変わらない人も住むことができる。

 正式名称は「三鷹国際学生宿舎」。愛称が「三鷹寮」というだけで、寮母さんがいて、食堂があって、相部屋で風呂・トイレは共通で、といった典型的な寮ではなく、実際はひとり一部屋個室の宿舎として機能している。

 部屋の中身も決してお粗末なものではなく、机に椅子、ベッドにクローゼットがついていて、IHキッチンとシャワーにトイレも完備されている。広さに関しては確かに狭いが、設備に関していうと、この通りまったく申し分がない。家賃も安く、僕のときは1万1500円だったが、今はなんとそれよりも安く8850円にまで引き下げられている。

 三鷹寮では、入寮申請資格として「通学時間が1時間30分以上」や「経済的理由により住居の確保が困難」といった項目が設けられている。つまり、大っぴらに言っているわけではないが、三鷹寮の存在意義としては「住環境支援」と「経済支援」の意味合いが強い。だから、家賃もこれほどまでに抑えられているということなのだ。東京に1万円を切ってひと月住めるなんて普通に考えたらありえないことだ。だが、そこは東京大学様、さすが学生のことを一番に考えていらっしゃる。

 さて、ここで残念なお知らせだ。以上が三鷹寮の良いところである。想定の範囲内とはいえ、なんと少ないことか。呆れてため息も出ない。ここからは、これらを覆すのに十分すぎるほどの「地獄」の理由と、8850円に相応しい寮であることを説明していこう。

【距離】
 まず、大学から遠い。大学の運営する寮は、大体大学の近くにあると相場が決まっている。しかし、駒場キャンパスから三鷹寮までの距離は約14km。どういう神経で「ここに東大の寮をつくろう」という発想になったのか、非常に気になる。

 そして大学だけでなく、駅からも遠い。三鷹寮は三鷹市の新川6丁目にあり、京王線、京王井の頭線、中央線、西武多摩川線に囲われたちょうど中心に位置している。なので、どの路線からも遠く、最も近い駅が京王井の頭線の「三鷹台駅」なのだが、これはトラップ。

 駒場キャンパスは同じく京王井の頭線の「駒場東大前駅」が最寄駅なので一見アクセスがいいかと思うかもしれないが、その考えは甘い! 三鷹台、駒場東大前ともに各駅停車の駅なのである。そのため、三鷹台から乗るよりも2駅遠くなるが、急行が止まる吉祥寺駅から乗り込んだほうが大学到着は時間的には早くなる。

 よって、真の最寄駅は吉祥寺駅になる。まあ吉祥寺なら基本なんでもあるしね。三鷹台はマジでドミノピザしかない。

関連記事

トピックス

二人とも帽子をかぶっていた
《仲良しツーショット撮》小山慶一郎(40)と宇野実彩子(38)が第一子妊娠発表 結婚直後“ハワイ帰りの幸せなやりとり”「いろいろ行ったよね!」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(中央)
「婚約指輪が見つからず…」田村瑠奈被告と両親の“乱れた生活” 寝床がない、お湯が出ない、“男性の頭部”があるため風呂に入れない…の実態【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
オンラインカジノに関する摘発が急増している
「24時間プレイする人や、1度に6000万円賭けた人も…」マルタ共和国のオンラインカジノディーラーが明かす“日本人のエグい賭け方”と“ホワイトなディーラー生活”
NEWSポストセブン
共同記者会見で記念写真を見せるドナルド・トランプ米大統領(右)と石破茂首相(時事通信フォト)
《本当に成功だったのか》日米首脳会談で注目すべきは“日本の恥”と評された石破首相の振る舞いではなく、トランプ大統領が見せた安倍元首相の時とは決定的に違う仕草
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
《延長リクエストは断った》田村瑠奈被告の“ホテルで夜遊び”を車で待つ父親の心情「周りから奇異な目で見られても…」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
慶應義塾アメフト部(インスタグラムより)
《またも未成年飲酒発覚》慶大アメフト部、声明発表前に行われた“緊急ミーティング”の概要「個人の問題」「発表するつもりはない」方針から一転
NEWSポストセブン
性的パーティーを主催していたと見られるコムズ被告(Getty Images)
《裸でビリヤード台の上に乗せられ、両腕を後ろで縛られ…》“ディディ事件”の被害女性が勇気の告発、おぞましい暴行の一部始終「あまりの激しさにテーブルの上で吐き出して…」
NEWSポストセブン
引退後の生活を語っていた中居正広
【全文公開】中居正広、15年支えた恋人との“引退後の生活” 地元藤沢では「中居が湘南エリアのマンションの一室を購入した」との話も浮上
女性セブン
親方としてのキャリアをスタートさせた照ノ富士(写真・時事通信フォト)
【25億円プロジェクト】照ノ富士親方の伊勢ヶ濱部屋継承 相撲部屋建設予定地の地主が明かした「6階建てお洒落建物」構想
NEWSポストセブン
水原被告がついた「取り返しのつかない嘘」とは
水原一平被告がついた「取り返しのつかない嘘」に検察官が激怒 嘘の影響で“不名誉な大谷翔平コラ画像”が20ドルで販売
NEWSポストセブン
折田氏が捜査に対し十分な対応をしなかったため、県警と神戸地検は”強制捜査”に踏み切った
《「merchu」に強制捜査》注目される斎藤元彦知事との“大きな乖離”と、折田楓社長(33) の“SNS運用プロ” の実績 5年連続コンペ勝ち抜き、約1305万円で単独落札も
NEWSポストセブン
『東京2025世界陸上』のスペシャルアンバサダーを務める織田裕二
「くすぶって終わりたくない…」 織田裕二がバラエティ出演を辞さなくなった切実な背景《『世界陸上』に緊急復帰の理由》
NEWSポストセブン