芸能

フジテレビの危機的状況に冬ドラマ5作が「偶然?必然?騒動とのシンクロ」切実な背景

フジテレビ系『119エマージェンシーコール』(公式HPより)

フジテレビ系『119エマージェンシーコール』(公式HPより)

中居正広の女性トラブルから、スポンサー離れにまで広がっているフジテレビに関する問題。そうした中、フジテレビの冬ドラマが「フジの現状にシンクロしている」との声が上がっている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

* * *

 1月の終わりとともに2025年最初の連ドラがようやく出そろいました。今冬は高校と文部科学省が舞台の『御上先生』(TBS系)、バカリズムさんらしいファンタジー+雑談の『ホットスポット』(日本テレビ系)、資産の形成や管理がテーマの『プライベートバンカー』(テレビ朝日系)など個性が際立つ作品がそろう中、違う意味で注目を集めているのがフジテレビ制作のドラマ。

 現在フジテレビは中居正広氏の女性トラブルについての対応の失敗などから、75社超のスポンサーがCMを差し替え、社長と会長が辞任するなど危機的状況に陥っています。そんな中、ネット上で目につくのが「フジの冬ドラマが同社の現状にシンクロしている」という声。カンテレ制作も含めゴールデン・プライム帯(19~23時)で放送されている5作のドラマはどんなタイトル、どんな内容で、フジテレビのどんなところと重なっているのでしょうか。

 さらにそのラインナップ全体を見ていくと、制作の狙いだけでなくフジテレビの現状が透けて見えてきます。

主要4局で断トツの5作を放送続行

 現在ゴールデン・プライムタイムで放送されているフジテレビ系の冬ドラマは、『119エマージェンシーコール』(月曜21時)、『秘密~THE TOP SECRET~』(カンテレ制作、月曜22時)、『アイシー ~瞬間記憶捜査・柊班~』(火曜21時)、『問題物件』(水曜22時)、『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(木曜22時)。苦しい状況ながら、主要4局の日本テレビ、テレビ朝日、TBSより2作も多い計5作の放送を継続しています。

『119エマージェンシーコール』は、消防局の通信指令センターが舞台の作品。危機に瀕した命を救うために司令管制官たちが奮闘する物語ですが、「一刻を争う緊急事態」「助けを求めた切実な通報」という状況などをフジテレビと重ね合わせる声があがっています。

『秘密~THE TOP SECRET~』は、脳に特殊なMRIスキャナーをかけて映像化する“MRI捜査”を扱った刑事サスペンスですが、会見での不透明な受け答えに同作のタイトルを引っかけて揶揄するような声がありました。

『アイシー ~瞬間記憶捜査・柊班~』は、カメラアイ(瞬間記憶能力)を持つ柊氷月(波瑠)が難事件に挑む刑事ドラマ。「氷月には忘れたくても忘れられない過去があり、心の傷を抱えながら懸命に今を生きる姿を描く」という設定を中居氏とのトラブルが発生した女性に重ね合わせる人がいるようです。

『問題物件』は、さまざまな物件で起こる奇々怪々な事件の謎を解明する不動産ミステリー。こちらはタイトルそのままにフジテレビを問題物件としてたとえる声があります。また、フジ・メディア・ホールディングスは不動産事業で大きな利益をあげていることをあげてメディア・コンテンツ事業を問題物件とみなすようなものもありました。

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』は、人生崖っぷちに追い込まれた大森一平(香取慎吾)が義弟やその子どもたちとニセモノ家族を演じることでさまざまな社会問題に向き合っていく物語。女性トラブルにかかわる経営幹部の対応について『日本一の最低男』というタイトルに重ね合わせて批判する声がありました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン