羽をむしられている様子も

羽をむしられている様子も

「もし私も投稿内容を詳しく知らなければ、テレビでニュースを見て、『いい歳して何やってるんだ』と笑っていたかもしれません。しかし、実際の辻の行為は、そんな面白おかしいものではありません。地獄のような苦しみを与えて、多くの鳥を殺しました」(Aさん、以下同)

 青嶋未来のアカウントに投稿された内容は、まさに鬼畜の所業と言えるものだった。〈私の力は強烈すぎて鳥の大腸を破裂させてしまう〉というメッセージが添えられた鳥の死体、鳥をケージに何度も叩きつける動画、羽をむしり解体された鳥の画像……。動画のなかには、BGMで楽しげに“演出”されたものもあった。

「ハトが懐かなかったのが犯行動機だと言っているそうですが、“ついカッとなってやった”というレベルではありません。全身の羽をむしりとって吊るすなんて細かい作業、カッとなってやりますか? 虐待そのものを楽しんでいたとしか思えません」

 Aさんは周囲の力を借りて、投稿内容などから辻容疑者の自宅を特定。警察への情報提供を行った。逮捕の報道を見て驚く部分もあったという。

「辻容疑者のアカウント名は、『hirotuji3』というもので、ほとんど本名そのままだったことがわかりました。また、投稿の中で自分はタクシー運転手だとも明かしており、てっきり嘘だと思っていたのですが、まさか本当だったとは……。素性を匂わせるような状態で、虐待動画を投稿し続けていた意図はわかりません」

 現在、辻容疑者への厳罰を求める署名運動が起こっており、AさんもSNSで拡散するなどして協力している。

「容疑者のアカウントを見る限り、数十羽の鳥が被害にあった可能性も考えられます。世間の人たちに虐待の実態を知って、もっと怒ってもらいたいです」

 物言えぬ動物を身勝手な理由でいたぶる行為は決して許されない。

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