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ススキノ頭部切断事件・公判シリーズ

「供述に信用できない部分も…」ススキノ事件・田村修被告に執行猶予判決、求刑懲役10年を大幅に下回ったワケ

懲役1年4か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された田村修被告( Facebookより)

懲役1年4か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された田村修被告( Facebookより)

 2023年7月、札幌市・ススキノのホテルで男性・Aさんの遺体が発見された事件。逮捕された親子3人のうちの父・田村修被告(61)に対して、札幌地裁は今年1月から続いた裁判員裁判を経て、3月12日に懲役1年4か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。検察は懲役10年を求刑していたが、大きく下回る量刑となった。

 修被告は、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われていた。裁判の争点は「(1)ほう助の故意があったか」「(2)死体遺棄ほう助が成立するか」「(3)死体損壊ほう助が成立するか」の3点。札幌地裁は、このうち(2)死体遺棄ほう助、(3)死体損壊ほう助は成立するとしながらも、(1)ほう助の故意については、公訴事実のすべてを認められないとした。裁判を傍聴したジャーナリスト高橋ユキ氏が解説する。

「結果的に、検察の求刑を大きく下回る判決となったのは、殺人ほう助が認められなかったことが理由のようです。

 修被告は、娘・瑠奈被告(31)に頼まれ、事件に使用された刃物やキャリーケースなどを買い与えていましたが、瑠奈被告による殺人などの計画を事前に知っていたとは認定できず、修被告の“ほう助の故意”は立証されなかったと判断されたようです」(高橋氏)

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