にんじんでウサギを誘う堀田陸容疑者(写真提供/うさぎ写真家uta)

にんじんでウサギを誘う(写真提供/うさぎ写真家uta)

「弱みをさらけ出すことに抵抗が…」

 最後に裁判官から、周囲に相談する意思が事件当時に持てなかった状況が確認された。

裁判官「当時、どうすればよかったと思っていますか」
被告「相談相手がいなくても、探す努力はすべきだったと思っています」

裁判官「それが当時できなかった理由は」
被告「弱みをさらけ出すことに抵抗感があったのだと思います」

 弁護人からの質問の回答でも「恥ずかしい」という表現があった。自身の悩みを相談できずに犯罪行為に及ぶという供述はよく聞く。

 検察官からの論告では、犯行動機が身勝手、短絡的で酌量の余地がなく、またわざわざ遠隔地へ赴いている計画性を強く非難した。また各種犯行態様は、実際に死亡しているうさぎがいることからも、大きな傷害結果を生じさせることは容易に想像出来る残忍なものとして懲役1年を求刑した。

 弁護人からは、捜査段階から一貫して内容を認め反省している点や、犯行の原因を見つめ、今後家族とともに具体的な方策を取る準備をしている点などから執行猶予判決を求めた。

 判決は4月14日に言い渡される予定だ。

(了。前編から読む

取材・文/普通(ライター)

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