ライフ

ドラマ版も話題に!「サバサバ女」生みの親・とらふぐさんにインタビュー「置かれた場所で咲かなくていい」

『ワタシってサバサバしてるから〜最強ちび浜伝説〜』(c)とらふぐ・江口心/小学館

主人公は“自称サバサバ女”・網浜奈美。(『ワタシってサバサバしてるから 最強ちび浜伝説』より)

「みんな私みたいにサバサバ生きればいいのに!」「カシオレなんて女子みたいな甘い飲み物、飲めな~い!」──周囲をイラっとさせる“自称サバサバ女”・網浜奈美が巻き起こす騒動を描いたコミック『ワタシってサバサバしてるから』。2023年にNHKで放映されて話題を呼んだドラマ版は、5月から“シーズン2”の公開が決定している。“自サバ女”の生みの親である原作者のとらふぐさんに、ダークヒロイン誕生の背景を直撃した。

“イヤな女”を研究して生まれた“自サバ女”

「最初のコンセプトは、“みんながモヤモヤしている『自称サバサバ系』の人ってどんな思考回路なんだろう?”“どうしてイラっとするんだろう?”というところから。

 2020年の連載開始当時、『ゴミ屋敷とトイプードルと私』や、私が原作を担当した『SNS地獄』など、“イヤな女”を描いたネットコミックが人気を集めていたので、そういった傾向を意識したところもあります。

 細かい設定を詰めながら、“パワハラ上司にキツく当たられたとき、網浜さんだったらどう反撃するんだろう?”等と、シミュレーションを重ねて、キャラクターを作っていきました」

“イヤな女”への入念なリサーチと研究の末に誕生した“自サバ女”だったが、「こういう女、私の周りにもいる!」「憎たらしい!」という予想通りの反応に混じって、「ここまで突き抜けて言いたいことを言える網浜さんがうらやましい」という声も聞こえてきたという。

「そういう見方もあるんだ!と意外に思いつつも、納得するところもあって……。

 例えば以前、アドラーの心理学を解説した『嫌われる勇気』という本がベストセラーになりました。 これは多くの人たちが普段、いかに嫌われないように我慢して生きていることの表れだと思うんです。

 そんな風にいつも自分の気持ちを押し殺して我慢している人から見れば、網浜さんの“言いたい放題・やりたい放題”がうらやましく見える一面があるのかもしれません」

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト