志村さんから贈られたベッドサイドランプをそめやさんは今でも大切にしている
「売られたような思いだった」
『みるく』は当時所属していた事務所のタレントの中から選抜され、結成されたメンバーだった。そめやさんは、役者事務所からその事務所に移籍したときの心境について「売られたような思いだった」と振り返る。
「私は高校時代、モデルをしていた同級生に誘われたパーティーで、役者の事務所の社長に声をかけられました。アルバイト感覚でエキストラをしたのが芸能活動の始まりで、高校卒業後、『もう芸能活動はやめて地元の会社に就職しよう』と思っていたところ、突然、その事務所の方から別の新しい事務所の寮に入れと言われました。『写真集を撮影するから』と、初めて行った海外の現場で、セクシー写真集を撮ると知らされたんです」
泣いて抵抗したが、「え? 聞いてないの?」というスタッフの困った様子に折れて撮影に応じ、写真集は別の芸名で、『みるく』デビュー後に出版された。
「出版当時、こんなものが世の中に出てしまって、『私の人生終わった』『消えてしまいたい』とも思いました。親には勘当され、私は拒食症を再発し、ガリガリに痩せました」
ソロ活動では深夜情報番組『トゥナイト2』(テレビ朝日系)や志村けんさんの冠番組『志村X』『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)などで活躍した。