司会のビートたけしの優しさに救われたという現在のそめやゆきこさん
志村けんさんとの共演で学んだこと
「『志村けんのバカ殿様』などにレギュラー出演させていただいたのは、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBS系)の特番がきっかけでした。事務所の先輩方と一緒に出演し、コントで原始人の役をがんばってやっていたら、志村さんに『きみ、おもしろいね』と声をかけていただきました」
志村さんが求めたのは、笑いや演技力ではなく、「リアクション」だった。
「志村さんはハプニングが好きな方だから、リハーサルと本番で全然違うことをやったりされます。私のバッグから生理用品や私物をこっそり持ち出して本番中にいきなり見せて、私は笑いのとれるリアクションを要求される。
私は芸人さんじゃないから難しいし、正解かもわからない。どんなシーンでも反応できるように全神経を研ぎ澄ませていました。志村さんのフリにうまくリアクションできなかったりすると、額を指先でコツンとやられたりしましたね(笑)」
「使わないから」と志村さんから贈られたベッドサイドランプをそめやさんは今でも大切にしている。1999年、時代劇『水戸黄門』(TBS系)で姫役での出演が決まり、そめやさんは京都での撮影のためにバラエティ番組をすべて降板。本格的に女優へと転身するかと思われたが……。
