台湾映画『幽幻道士』で当時7歳だったテンテン Ⓒ「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
1987年に日本で公開された台湾映画『幽幻道士』。香港映画『霊幻道士』を発端に巻き起こった空前の“キョンシーブーム”のなか制作された亜流作品のひとつである。両腕を前に突き出し、両足をそろえてピョンピョン飛び跳ねる死霊“キョンシー”を当時の多くの子どもが真似した。そのヒット作でヒロインを演じたのが、当時7歳だった少女役の「テンテン(恬恬)」(現在はシャドウ・リュウに改名)だった。
あどけない表情でキョンシーに立ち向かう姿が日本人の心を掴み、同作は日本限定のスピンオフドラマ『来来!キョンシーズ』が制作されるなど、一躍天才子役として大ブレイクを果たしたテンテン。あれから約40年──、人々を魅了し、現在46歳となった彼女は何をしているのだろうか。
NEWSポストセブンが取材を進めると、彼女は故郷の台湾にいることがわかった。ときを経て、大人になったテンテンに『幽幻道士』の撮影当時の話、映画の主要キャラクターである孤児4人組「スイカ頭」「チビクロ」「チビトラ」「デッパ」との思い出、現在の生活などについて聞いた。すると、撮影の意外な舞台裏を明かしたのだった。【全3回の第1回】
──現在はシャドウ・リュウという名前に改名されていますが、このインタビューでは日本のファンが親しみを感じる「テンテン」と呼ばせてください。
「もちろん。全然、大丈夫ですよ(笑)」
──7歳のときに『幽幻道士』のヒロインに抜擢されました。当時はどんな気持ちでしたか。