現在46歳となったテンテン、兄のスイカ頭とツーショット
──当時7歳で初めてとは思えない演技ですが、難しかったシーンはありますか?
「泣きの演技が一番難しかったですね。特に『幽幻道士2』で仲間だったスイカ頭がダイナマイトを腰に巻いて自爆したシーン。当時はまだ7歳くらいだったので、なんで泣くのか全然理解できなかったんです」
──たしかに7歳にとっては難しい気がします。テンテンさんはどうやって乗り越えたんですか。
「当時の監督が、子どもの私たちにストーリーを丁寧に説明してくれるんです。今までみんなで力を合わせてキョンシーや悪役を倒したり、遊んだりケンカしてきたスイカ頭がみんなを守るために消えたんだよって。『一番大事な人が亡くなったら、あなたはどうなるの?』って聞かれました。それで、私は大事なおじいちゃんとおばあちゃんが亡くなったらどうしようと想像して泣きました」
──そんな悲しいことを想いながらの涙だったんですね。生き血を求めて人を襲うキョンシーですが、息を止めれば気づかれません。『幽幻道士』では、キョンシーから逃げるために息を止めていた仲間のチビクロに、テンテンさんが口移しで空気を送る“キスシーン”も話題となりました。
「普段からみんなとふざけたりしている関係だったので、キスシーンのときもお互いに嫌でした(笑)。スイカ頭、チビクロ、チビトラ、デッパと、私だけ女の子だったのでみんな私を男の子のように思っていたみたいです。
今でも3つ年上のチビクロさんとは連絡を取ってますよ。彼は今も台湾のドラマに出演したり一番忙しいですね。この前は、俳優をしている私の弟ともドラマで共演していました。画家としても活躍していて、ボランティアで絵をオークションに出したりしてますよ」
