親族が入手した容疑者とその母のやり取りには「押し入れ」という文言が──(親族提供)

岡崎さんの行方を追っている際に、親族らが容疑者を問い詰めて携帯の画面を撮影したという。母親と思われる人物は男を気遣っており、やり取りには「押し入れ」という文言も(親族提供)

「付き合う前後、何度か店に来たんですが、白井が彩咲陽に向ける視線が不気味だったというか……。ほかの年配の男性客とかと少しでも話そうもんなら、それをいつも疎ましそうにジトーッと見つめるような感じでした。ヤキモチだったんですかね。だから私はなるべく、彩咲陽を男性客にはつけないようにしていたんです。ほかのお客さんに迷惑がかかるといけないから」

白井容疑者の人間性

 白井容疑者は1997年生まれ。岡崎さんと同じ川崎市内で育った。小学生時代に同級生だった男性が口を開く。

「ヤンチャではありましたね。5〜6年生のときに先生と揉み合ったり、同級生にけがをさせたりしていたのは覚えています。それが、いつも特に理由はなかったみたいなんです。かんしゃく持ちだったのか、感情が爆発して先生を困らせることがあったんですよね。でも、根っから悪いやつという感じでもなく、普段は声も小さいおとなしい子でした」

 男は小学校を卒業後、区内の市立中学校に通い始めたが、その人となりも少しずつ変わっていったようだ。別の同級生がこう話す。

「中学生になると、別の学区からきた悪い連中とつるむようになりました。学校は通っていたんですけど、授業中に先生にたてついたりして、“イキりヤンキー”みたいな感じになってしまった。すっごい不良とかではないですね。何人かで集まって、オラついていただけ。先輩からいじめられてたこともあったくらいですから。気は小さいやつなんだなと思っていたんですけど、まさかあんな事件を起こすとは……」

 男については他の同級生も「気が弱く、無口で大人しい」「印象が薄い」と口を揃えるが、家庭内ではどんな人間だったのか。前出の親族は「相当、甘やかされたボンボン」と表現した。

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