2012年に結成されたお笑いコンビ「きしたかの」
一度見たら忘れない黄色いスーツに、坊主頭で大声を上げてツッコむお笑いコンビ「きしたかの」高野正成さん(35)。中学の同級生だった相方の岸大将さん(35)とコンビを組んで14年、最近は漫才とは別に、ドッキリ企画で才能を発揮している。
賞レースで無冠だった男は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「2024年に最もドッキリにかけられたダマされ王」で“ダマされ王”の初タイトルを獲得。追い風に乗る高野さんに、芸人を目指した原点、残された挑戦はあと3回となった「M-1」、今後の夢などを聞いた──。【インタビュー全3回の第3回。第1回から読む】
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──この「最もドッキリにかけられたダマされ王」企画で、過去に1位となったバイキングの小峠さん、パンサーの尾形さん(2連覇)、ザ・マミィの酒井さん(2連覇)がブレイクしていきました。高野さんが狙っているのは前人未到の“ダマされ王”3連覇でしょうか?
「ドッキリ1位とか、ダマされ王とか意味わかんないよ。できれば『M-1』や出演本数ランキングとか、もっと違うかたちの1位を目指したいよ。色々な方からすごいねって言ってもらえるのはありがたいですけど!」
──キングオブドッキリの高野さんが、正統派芸人を目指していた頃のきっかけを教えてください。
「キングオブドッキリって、キングオブコントみたいに言うなよ(笑)。もともと相方の岸とは中学校の同級生で、高校も大学も違うんですけど、地元では5~6人で集まるグループ仲間だったんですよ。大学3年生のときに岸がみんなの前で『大学辞めてお笑いやるわ』って言ったんです。そのとき、自分も笑いに興味があったけど、4年生になったら実習を受けて教員免許を取る予定で、なんとなく学校の先生になるのかなとか思ってて」
──教員志望だったんですね。そこからなぜ芸人の道に?