オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
オンラインカジノで賭博をしたとして巨人のオコエ瑠偉(27)、増田大輝(31)が書類送検された。
NPBは開幕前の2月、12球団に対してオンラインカジノ利用者は自主的に名乗り出るように要請。8球団16人が申告し、オリックスの山岡泰輔(29)だけが氏名公表された。
巨人の発表コメントでは所属する2選手について、〈(NPBの要請の)直後に名乗り出て、自ら自首したいと申し出た上で、スマートフォンの履歴や銀行口座の利用記録の提供にもすすんで応じました〉と説明。謹慎などの処分は下さなかった。
「これまでの巨人なら、不祥事には“二軍で禊”“オフにトレード”といった球界の盟主としての対応がありましたが、代走や守備固めで起用される増田は一軍帯同のまま。広島遠征では延長で代走に起用された」(スポーツ紙デスク)
背景には主砲の岡本和真(28)が戦線離脱するという苦しい台所事情もありそうだ。
「二軍落ちしていた坂本勇人(36)を一軍に上げて5日で再降格させたり、秋広優人(22)らとのトレードでソフトバンクから二軍の本塁打王のリチャード(25)を獲得するなどバタバタ状態です。オンラインカジノで“二軍で禊”をさせる余裕もないのでしょう」(同前)
ただし、もともと二軍暮らしのオコエはファームのまま。「増田は独立リーグから入団して這い上がった苦労人で、賭博のイメージがなくチーム内でも意外に受け止められたが、遊び人のオコエについて驚きはなかった」(同前)とも評される。
球界のご意見番で巨人OBの広岡達朗氏が憤る。
「レギュラーになるために野球を真剣にやっておれば、他のことをやっている暇なんてないんです。処分も甘すぎる。懸命に自分の仕事をやらんヤツはいらん。少なくとも盟主・巨人軍だけは厳しい処分にしてもらいたかった。そうすることで全球団が襟を正すんです。チーム事情など関係ない。これでは堕落してダメになる一方だよ」
巨人は前述の発表コメントで2人の問題について、〈今後の検察庁の判断等を踏まえつつ、適切に対処してまいる所存です〉としているが、どういった着地となるのか。
※週刊ポスト2025年5月30日号