コムズ被告が主催したイベントではこんな催しも(Getty Images)
その姿に、広報担当者は「彼は自分を王様だと思っていた」と振り返るなど、いかにコムズ被告が性と権力を渇望していたかがわかる。
だが、より深刻だったのは、ディディがホテルで密かに主催していた「フリーク・オフ」と呼ばれる異様なパーティーだ。
薬物と暴力に塗れたパーティー
アメリカ司法省によると、それは1回で数日にわたって続き、薬物と暴力に塗れたパーティーだったという。国際ジャーナリストが解説する。
「ディディはニューヨークやロサンゼルスの高級ホテルの部屋に、ケタミンなどの麻薬や潤滑剤、シーツなどを事前に備蓄したうえで、売春婦たちを飛行機で呼び寄せ、乱交の様子を撮影するのが“日課”となっていたと見られます。
さらに起訴状によれば、フリーク・オフの最中、ディディは女性たちに対し、殴ったり、蹴ったり、物を投げたりといった暴力を繰り返していたとされ、なかには全治数週間のケガを負った被害者もいたようです」
ロサンゼルスとマイアミにあるコムズ被告の自宅を家宅捜索した当局は、AR-15型の自動小銃、大容量マガジン、数千本におよぶ潤滑油やベビーオイルを押収。まるで性と暴力の貯蔵庫のような実態が露わになった。国際ジャーナリストが続ける。