コムズ被告はビバリーヒルズなどで定期的に「ホワイトパーティー」という名のセレブイベントを開催していた(Getty Images)
性暴力や薬物使用をめぐる複数の事件で告発され、アメリカの連邦当局によって本格的な捜査の対象となっているのだ。BBCのインタビューに応じた元広報担当者によれば、コムズ被告は「世界で最も有名な人になりたい」という野望を抱き、そのためには「パーティーキングであり続けることが必要」だと信じていたという。
コムズ被告はビバリーヒルズでも最も高級とされる通りに、高いフェンスで囲まれた豪邸を所有。毎週末のようにパーティーを開き、近隣住民からの通報でたびたび警察が出動する騒ぎになっていた。酩酊した女性が露出度の高い格好で路上に座り込む姿も、日常的に目撃されていたという。
さらに、セレブや芸能界の重鎮たちを招いたニューヨークの別邸のパーティーでは、薬物を乱用しながらレイプが日常的に行われていたほか、未成年の少年少女に対する性的暴行の疑いも浮上し、やりたい放題ぶりはもはや常識の範疇を超えていた。
こうした性の倒錯は、名声を求める野心と結びつき、より歪んだ形でエスカレートしていったようだ。元広報担当者の証言によれば、コムズ被告は英国王室に対しても異常な執着を見せていたという。
ハリー王子とウィリアム王子を自身のパーティーに招待するよう、10回以上も強く要求。旅費・宿泊費・警備費すべてを自腹で負担することを申し出ていた。自宅には王子たちの写真が額装されて飾られており、まるで取り巻きとして迎え入れようとしていたという。