メイク姿の八田容疑者。小さい頃から”車好き”だったという(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
「6月2日、大分県警は新たに殺人と殺人未遂の疑いで八田容疑者に対し、逮捕状を取りました。捜査関係者が車の走行実験などを進めたところ、男が十分な殺意をもって車を走らせたと証明されたということです。『ひき逃げ犯』としての時効は7年間でしたが、容疑に殺人が加わったことにより、公訴時効はなくなりました」(前出・キー局社会部記者)
NEWSポストセブンは昨年12月初め、八田容疑者の祖父のもとを訪ねていた。記者が声をかけると、「なんで(八田のことを)取材するんだ」などと怪訝な態度をみせながらも、孫の犯行に対する“言い分”を語っていた。
八田容疑者の祖父が話していた“言い分”
「事件の当日、母親が與一に会っているんですが、コロナでもう朧とした状態だったと聞いていた。與一はあのとき、入社した会社で、6か月の試用期間があけて正式に採用になるかどうかの時期だったの。でもコロナにかかってしばらく休んでいた直後で、後遺症でほとんどまともに勤務できないし、うまく動けずフラフラの状態だったみたいなんだよ」
取材中、被害者に対して謝罪の意を示しつつ、容疑者を擁護するような場面もあった。記者は「(現場から逃げることで)男が証拠隠滅を図ったのではないか」などとも尋ねたが、祖父はこれを頑なに否定。繰り返し、「孫に暴力性はない」「殺人を犯す必然性がない」と主張していた。
当時はまだ犯行に対して時効もあるなかで、取材の最後にこう本音を漏らした。