『激レアさんを連れてきた。』に出演するオードリー・若林正恭と弘中綾香アナウンサー
常人ではありえない数奇な体験をした“激レアさん”から話を聞き出す番組『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日)が今年で放送8年目を迎えた。いままでに数多くの“激レアさん”が紹介されてきたが、同番組演出の舟橋政宏氏は「“激レアさん”探しでネタ切れしたことは一切ない」と語る。そして6月3日に開催された番組初の対面イベントでは、地上波では放送できない“激レアさん”が出演した。
インターネット検索では到底見つけられないような希有な人材の発掘方法、そして6月3日に番組初のイベントを開催した理由、そして番組を面白くする秘訣を舟橋氏に訊いた。
聞き手は、『1989年のテレビっ子』『王者の挑戦 「少年ジャンプ+」の10年戦記』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビューを行なうシリーズの第12回【前後編の前編。後編はこちら。文中一部敬称略】。
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「地上波NG」のゲストが登場
オードリー・若林正恭と弘中綾香アナウンサーによる『激レアさんを連れてきた。』は2017年の番組開始から8年目にして初めての番組イベント「生レアさんLIVE 2025 若林が聞きたい地上波NGの夜」を6月3日に開催した。
番組を演出する舟橋政宏は、イベントを開催する理由をこう語る。
「地上波で放送できない激レアさんがたくさんいて、配信だったらいけるんじゃないかと思い立ったのが一番の理由です。あと、地上波では扱えなかった、若林さんが聞きたい話を聞くというのもやりたいと思ったんです。
だから、今回は事前に若林さんから『本当に話を聞きたい方はいますか?』と尋ねる形で、ご本人と何回か打ち合わせをしました。イベントでは、より体重の乗った感じになるんじゃないかと思います」