「『アップデート大学』時代は、深夜2時台で、当時YouTube文化もいまほどなかったので、夜中にテレビつけて、“自分しか見ていない番組”みたいな愛され方をしてほしいと思ったんです。手書きだと出ている人の体重が乗ってることが明らかにわかるから、愛着を持ってもらえるんじゃないか、と。自分も学生時代、『これ俺しか見てないんじゃないか』みたいな番組が好きだったので。
忙しいいまも弘中さんは時間をつくって書いてくれます。文字数多くて、なんか最後の方めっちゃ小さくなったりとかしても、鬼気迫る勢いで1時間くらいで書いているので書き直しせずにそのまま放送しています(笑)」
リハーサルは、弘中と激レアさんも参加し、本番さながらに行なうという。それを通して弘中は、「ここは少しデリケートだから、あまり触れない方がいいかも」「この部分はちょっとかわいそうに見えてしまうから、自分がフォローしよう」といったポイントを整理していくとともに、激レアさんの緊張を解いていく。
その激レアさんはどのように探してきているのだろうか。
「リサーチ体制はかなり手厚くて、通常の番組が3社くらいのところを、うちは5〜6社のリサーチ会社が動いています。50個ほど集まった激レアさんの候補を5個ほどに絞って、それぞれの激レアさんの候補にアプローチをして、最終的にオンエアに至るのは1本あるかないか、という感じですね。
選ぶ基準としては、まずキャッチを聞いた時点で笑えるかどうか、そして「上の句と下の句」のギャップ――たとえば『元◯◯が今◯◯』という落差があるか。あとは、他の番組では扱わなそうな題材かどうかも重視してます」
こうした番組の宿命として「ネタ切れ」の懸念があるが、舟橋は「ネタ切れはない」と言い切る。