舟橋政宏ディレクター
「地上波NG」の理由は、事件絡みから法律的な問題、スポンサーへの配慮まで様々あるという。若林が希望した激レアさんは、ラッパーの般若とRed Eye。ヒップホップ好きの若林らしい人選だ。特にRed Eyeは、壮絶な生い立ちを持ち、“地上波NG”のイベントにぴったりだといえるだろう。
イベントを通じて「もうちょっと面白いと思われたい」
「それともうひとつイベントをやる理由がある」と、舟橋は本音を漏らす。
「ずっと面白い番組ではいられていると思うんですけど、若林さんもたまに収録で言うんですけど『もうちょっと面白いと思われていいよな』って(笑)。なので、もうちょっと目立ちたいっていう気持ちもあります」
一方で、イベントを開催することのプレッシャーも大きいという。オードリーといえば、2024年に「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」が開催された。東京ドームを超満員で埋め尽くしたばかりか、アーカイブなしという形でありながら、映画館でのライブビューイングは5万2000人、オンライン配信は5万2000人が視聴した。
「最初はビッグなゲストや引きのある人を複数呼ばないといけないなと思ったんですけど、途中で、番組らしいイベントにしないと意味がないと思って、『納車した帰り道に事故った人』みたいな(笑)、この番組ならではの激レアさんに来てもらうことにしました。
あと、若林さんが地上波の番組でHi-Hi岩崎さんのエピソードを話しても、放送ではカットされちゃうそうなんですよ。でも、うちは若林さんが岩崎さんの名前を出したら必ず使うって決めてるんで(笑)。その縁もあって若林さんが岩崎さんをプレゼンするコーナーもあります」