虐待される役の時は、心に負担がかかる時も
虐待される役と“リアル”の切り替えに苦しんだ
──子役として、その「演技力」が高く評価されました。
演技力というけれど、実際は当時、まだ幼かったですし、演技と現実の区別が曖昧になってしまうこともあって、役の感情に強く引きずられてしまう感覚がありました。それが自分の中で少し苦しかった時期もあったな、と大人になった今だからこそ振り返って気づいたんです。
──境目がわからなくなることで、日常生活への影響も?
小さい頃はありました。映像の現場って、カメラが回っていない時も役名で呼ばれることが多いんです。まだ幼かったこともあって、役と自分の“リアル”がごちゃ混ぜになって……特に虐待される役どころの時なんかは、少し心に負担がかかる時もあったと思います。
4歳、5歳って、サンタさん信じて、プリキュアごっこして、なんならプリキュアになりたい! みたいな年齢じゃないですか。なかなか現実と非現実の切り替えは難しいですよね。
──その抜け出し方は。