エントリーしたミスコンでは「アジア人透明化」を経験
ミスコンで渡米、現地で感じた「差別」
──「Miss Teen International Japan」にエントリーしたのは17歳、高校2年生の時でした。何かきっかけが?
めちゃくちゃプライベートな話を言うと、その頃、大失恋をして、ショックで、何もやる気が起きなくて…。そんな私を見かねてか、ちょうどその時母がこのコンテストについて「こういうのもあるみたいよ」とそっと教えてくれたんです。それで、よしやってみようと思いました。
──まさかの失恋が理由だったとは。
当時、高1で立ち上げた会社の経営にも悩んでいて(※現在は運営から離れる)、いろんな理由で悶々とする日が続いていて……何か憧れるものが欲しかったんだと思います。
そういう時に、コンテストと出会って、しかも日本大会で優勝したら、アメリカに行けるというのは魅力でした。アメリカ、行きたかったんです。結果的に、トライしてよかったなと思います。
──よかったというのは、どういった部分でそう思えたのでしょうか。
エントリーしたミスコンって、見た目の美しさ以上に自分がどういう信念、思想を持っているかを発信する必要があるんです。発信するためには自己分析も大事だし、アメリカに行ったことによって、マレーシア留学していたときには経験できなかったアジア人に対する差別も実感しました。最終的には仲良くなれたんですけど、最初は「アジア人透明化」というのを初めて経験しました。自分がどういうふうにその空間に存在したらいいのかを、体で学んだように思います。
──印象的な体験はありますか。
会話ですね。同じテーブルで会話をしているのに、私は“空気”扱い。でも、だからこそ自分から意見を言わなきゃダメ。認めてくれって声をあげないと認めてくれないんだな、ということがありました。