子役時代、信頼していた友達から裏切られたこともあったという
「推し」という言葉に潜む“手のひら返し”
……ファンの方々が誰かを応援する熱い気持ちはすごく素敵だと思いますし、私自身もそういった応援から力をもらっています。ただ、私自身が実在する人間に『推し』という言葉を使う時には、少し慎重になってしまう部分があって…。
──なぜですか?
『推し』って、ある種の神格化のような側面もあるのかな、と感じることがあるんです。そして、一時的に熱狂的に応援されることの裏側には、いつかその熱が冷めてしまうかもしれないという不安が見え隠れするように感じてしまうんです。人にはいろんな側面があるのに、一部分だけが強く肯定されたり、逆に否定されたりするのは、少し怖いな、と。
人にはみんな光と闇があるのに、と思いますね。
──全肯定の裏には全否定があると思うのは、「子役」の経験も関係しますか。
子役時代、信用していた友達に裏切られることもよくあって、それが一つの要因になっているのは確かです。あと「ギャップ」に傷ついてきたこともありました。
──ギャップとは?