週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」(撮影/山崎力夫)
「喪主を務めるのは次女の三奈さん」
その後、2007年に亜希子夫人が亡くなり、2018年7月に緊急入院した際に懸命に看病したのは次女の三奈さんだった。
「2004年のミスターが脳梗塞で倒れた時の考え方の違いから、一茂氏と三奈さんとの間には距離ができていた。2018年の入院時は関係者の間でもとにかく三奈さんの献身的な看病が知られていたため、同年8月になって三奈さんが夏の甲子園にレポーターとして登場すると、翌日には各社が一斉にミスターの入院と快方に向かっていることを報じたほどです」(前出・巨人軍関係者)
ミスターが亡くなる直前も、三奈さんが寄り添っていたという。
「病室に入れるのは家族だけで、もちろん一茂氏も見舞いに訪れたが、三奈さんが中心に看病していた。個人事務所オフィスエヌの代表を三奈さんが務め、親族の合議制で運営していた。読売新聞との話し合いも三奈さんが仕切り、喪主も三奈さんが務めることとなりました」(同前)
6月3日午後、弔問に訪れた王貞治氏を一茂氏と三奈氏が揃って迎えた。様々な困難を乗り越えてきたミスターはその光景をどんな思いで見つめただろうか。
※週刊ポスト2025年6月20日号