明治神宮で初めての土俵入り。師匠(元横綱・稀勢の里)の『赤富士』の三つぞろいをつけ、同じ雲竜型を披露した(写真/JMPA)
──どんなお孫さんですか?
「優しい子だね。気が優しいからスポーツとか勝負事には向かないんじゃないかと思っていましたが、それが勝負の世界に行くとは」
──お孫さんと相撲を取ったことはありますか?
「小学校のとき、少しは取ったことありますよ」
──そのころから強かった?
「まだ小学生の子どもでしたからね。負けても、そんなに悔しがるようなことはなかったです。負けず嫌いじゃなかった」
──負けず嫌いじゃなかったとは意外です。
「中学高校で寮に入ってやっているうちに、だんだんそういうふうになっていったのかもしれませんね」
──連絡したりするんですか?
「場所中は電話しませんが、終わった後に電話して、『よかった』とか『もっと頑張れよ』とか伝えます。向こうは、『わかったよ』ってだけ(笑)」
気が優しく、祖父にも「勝負事には向かないのでは」と心配されたという大の里だが、いまや8年ぶりの日本出身横綱だ。これからも大活躍し、自分を支えてくれた家族を喜ばせることだろう。