都議選の告示日に東京・足立区北千住駅前に応援演説で現れた榛葉賀津也幹事長(2025年6月撮影:小川裕夫)
筆者は昨今の国民民主党人気や党勢の拡大は玉木代表よりも榛葉幹事長の力によるところが大きいと考えている。榛葉幹事長は日頃から「趣味は玉木」と公言し、全力で党運営を支えてきた。党内では縁の下の力持ちに徹し、これまでスポットライトが当たるような目立つ振る舞いをしてこなかったが、当選4回というベテラン議員でもある。玉木代表よりも議員歴は長く、政治家としての実力もあるだけに永田町では一目置かれる存在でもある。玉木氏にも戒言できる立場だが、厳しい処分を下すことはできなかった。
筆者は2025年5月10日に配信されたNEWSポストセブンで<玉木氏はよく言えば「スター性がある」、悪く言えば「キョロ充」といった印象を強く抱かせる政治家だった。>と書いたが、今回の一件は玉木代表がキョロ充っぷりを最大限に発揮したことによって起きた支持率低下だと考えている。
2011年に実施された事業仕分けで、玉木氏はとりまとめ役を務めている(2011年11月撮影:小川裕夫)
希望の党と民進党が合併して国民民主党が発足。大塚耕平氏(左)とともに共同代表に就いた玉木氏(2018年5月撮影:小川裕夫)