意味深長な投稿も(Instagramより)
「演出の一部にLEDを取り入れていましたが、映像と動きを美しくシンクロさせるために、スケーターは寸分のズレも許されません。また、90分間のショーの中で使われる衣装は約100着に及び、早着替えのようなスキルも求められます。
ただでさえ新しい試みの多いアイスショーである一方、オーディションで選ばれたスケーターたちは20代中心と若く、アイスショーは未経験という人もいました。浅田さんは半年以上にわたって週5日、5時間以上の練習をこなし、クオリティを高めていったと報じられています。
チームワークが何より重要なショーなので、浅田さんは練習に打ち込むのはもちろん、共演者と一緒に食事に行ったりして関係を深めていました。そんなふうに苦心していたからこそ、自分に異を唱えた村上さんのことが許せず、親友といえど、素早く“損切り”することを選んだのかもしれません」
浅田自身は当時、『BEYOND』の初演を無事終えた喜びをインタビューで以下のように語っていた。
〈このショーに参加するまでも、そしてショーを作り上げる日々でも、みんながいろいろな限界を感じてあきらめそうなことがあったり、苦しんだりしてきました。
初演のフィナーレ「愛の夢」で一人一人の心からの笑顔を見た時に、私、涙があふれてきちゃって「ああ、やってよかったな、私についてきれくれてありがとう」って思ったんです〉(『AERA』2022年11月)
「ついてきてくれてありがとう」、その感謝の言葉の先に親友はいなかった──。