スポーツ

《まさかのタイミング》大谷翔平投手復帰の日に水原一平受刑者が収監 なぜ同じ日に?臨床心理士が指摘する「偶然と必然」

6月16日パドレス戦で2シーズンぶりに投手として先発登板した大谷翔平(EPA=時事)

6月16日パドレス戦で2シーズンぶりに投手として先発登板した大谷翔平(EPA=時事)

 何かの神様を積極的に信じていなくても、運命はあると思ってしまうことがある。大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が2シーズンぶりに投手として先発登板した同じ日、水原一平元通訳が刑務所に収監された。臨床心理士の岡村美奈さんが、奇しくも2人の運命の日が重なったことについて分析する。

 * * *
 なぜこの日なのか。ある出来事などが偶然、重なったりするとそう思うことがある。米ドジャースの大谷翔平選手と、違法賭博による借金返済のため大谷選手の銀行口座から多額の預金を不正送金した銀行詐欺罪と嘘の納税申告した罪で、米連邦地裁から禁固刑を言い渡された元通訳、水原一平受刑者の場合もそうだ。

 6月16日、大谷選手の二刀流が本拠地ドジャーススタジアムで行われたパドレス戦で復活した。ドジャーススタジアムのあるロサンゼルスでは、移民摘発強化に対する抗議デモが過激化し、スタジアムのある地域は夜間外出禁止令が出ていた。だがこの日のチケットは完売。スタジアムは大勢の観客で埋め尽くされ、大谷選手がマウンドに姿を現すとスタジアムには大歓声が響き渡った。

 1イニング28球を投げ、最速では161キロをマーク。2度の手術を受けた選手とは思えないスピードボールを投げた。4打数2安打1失点となったが、ファンらからすれば、633日ぶりに大谷選手がピッチャーマウンドに戻ってきたことだけで嬉しい。

 だがそこは大谷選手。やはり活躍する姿を期待してしまう。いや、大谷選手は活躍するものだと思い込んでいる。大谷選手には他のどの選手とも比較できない「絶対価値」があるからだ。

 絶対価値とは、それ自体に価値があり、他のものとの比較や関係性によって価値が変わらないものとされる。人はこうあるべきという概念や、こうありたいという理想などとされるが、人は好きな人や趣味の物などにも価値を持つものだ。推し活をしているアーティストやアイドルはその人にとって大切な存在で価値があるが、その価値は他の人に伝わらないことも多い。しかし大谷選手の価値は誰もが知っている。先日ご逝去した長嶋茂雄さんみたいなスーパースターであり、野球を知る誰もが、他の選手以上に彼に価値を感じ、理想を重ね期待を寄せる唯一無二の存在だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
大分県選出衆院議員・岩屋毅前外相(68)
《土葬墓地建設問題》「外国人の排斥運動ではない」前外相・岩屋毅氏が明かす”政府への要望書”が出された背景、地元では「共生していかねば」vs.「土葬はとにかく嫌」で論争
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン