2ちゃんねるへの“本人降臨”も
「普通の生活」をしている間も、早坂ひとみのツイッター(現・X)は継続していたため、ファンとの交流は続いていたという。
「昔からフォローしてくださってきたファンの方もいれば、久しぶりの方からメッセージがあったり、私の現役時代を知らない若い人からもフォローされたりして、ずっとつながってはいたんですよね。なぜか私のSNSは“炎上”とか“荒れる”とかとは無縁なんですよ。皆さん、とっても丁寧で優しいコメントをいつもしてくれるんです。最近も洗濯機が壊れて買い替えようとおススメを聞いたら、詳しい人がいっぱいアドバイスしてくれて。いつもそんな感じなんです」
デビュー当時はまだツイッターやインスタグラムもなく、現在のようにファンとSNSで気軽に交流できるようなことはなかった。
「ネット掲示板の『2ちゃんねる』でファンたちが感想を言い合ったり、悪口が書き込まれたりしているのを、時々事務所のパソコンから覗いてみる感じでしたね。見知らぬ人からネット上で自分のことを色々と言われたりすることに慣れていないのに、〈早坂ひとみは童顔なのに剛毛〉〈ボーボー〉とか本当に好き勝手に書かれていて。一度、あまりにも腹が立って、事務所の人と一緒に〈剛毛でごめんね! 本人より〉と写真つきで書き込んで『本人が降臨した!』と話題になったこともあったんですよ。本人が出てきたからか、書き込んでいた人たちも驚いていて、次々と〈ごめんなさい、でもファンなんです〉と謝ってくれました(笑)。
そんな私も、SNSがあったから引退後もファンの方とはつながっていられた。ずっとSNSを通じて声を届けてもらえたからこそ、今回の25周年のイベントをしようという気持ちにもなりましたし、改めて早坂ひとみとしての活動をしようという気持ちになれました。
実は、40代になって神経系の病気も患って体調があまり良くなかったんです。それで自分の体と向き合うようになって、来年に向けて体づくりをしようと目標を立てて頑張っているところです。ピラティスを始めて、プールにも通っていて、おじいちゃんおばあちゃんたちと一緒に水中を歩いています。体調を整えていると、自然と意欲が湧いてきて、撮影のために衣装を工夫したり、ポーズを研究したり、前向きになっています。
今後については、撮影会とオフ会を中心に色々とできることに挑戦してみようとしています。マイペースになりますが、大人になった『早坂ひとみ』を見せていけたらな、と思っています」
(後編に続く)
【プロフィール】
早坂ひとみ(はやさか・ひとみ)/2001年にデビューし、セクシー女優ユニット『ミリオンガールズ』としても活動。2006年に引退。Xアカウントは【@hayasaka_hitomi】。〈早坂ひとみ生誕&25周年記念イベント〉は2025年6月29日(日)、Studio apps(東京都台東区上野6-5-7)にて開催。