日本海テレビHPに掲載されているプレスリリース
募金の趣旨よりも%を達成したい使命感の方が…
着服した資金を会社に戻していたという田村被告の主張を、この日に初めて聞いたという検察官。細かい横領、補填の手口が確認される。しかし、「結果的にプラマイゼロになればいいと思った」と言い、補填の際に使った領収書等が残っておらず、事実関係が把握できない。
検察官 「横領額を管理していたというエクセルファイルはどうしたんですか」
田村被告 「もうありません」
検察官 「なぜですか」
田村被告 「USBに入れていたのですが、社内調査の際に捨ててしまって」
検察官 「あなたに有利な情報かと思うのに、なぜ捨てたんですか」
田村被告 「今思えばそうなのですが、当時は精神的にパニックになっており色々捨ててしまった」
検察官が「そんなもの、本当にあるんですか?」と聞いたのは本心だろう——次の第3回記事では、田村被告が募金に手をつけるに至った「動機」と、日本海テレビの代表者が提出した田村被告への「怒りの陳述書」の内容について詳報する。
(第3回につづく)
●取材・文/普通(ライター)