日本海テレビHPに掲載されているプレスリリース
日本海テレビ「怒りの陳述書」
被害者の心情意見陳述として、日本海テレビの代表者の陳述書を、検察官が代読した。
〈10年にわたる被告人の着服を見抜けなかった管理不十分な体制を申し訳なく思います。信用の失墜とその影響が今も続いている。
チャリティー募金は24時間テレビの思いが結集したもの。各会場では、小さい子も一生懸命貯めたお金を持ってきてくれる。そんな様子を被告人も見ていて、どういうつもりでの犯行なのか、言語道断という以上に表現がない。
会社の運用体制にも厳しい目が向けられ、報道や製作のメンバーは肩身が狭い思いをしている。300件を超える怒りの声も届いている。CMの取り下げによる損失は1000万円を超え、再発防止のための業務改善、グループ関係各社への影響、同社の代表が辞任するなど、会社全体に影響を与えた。
24時間テレビのチャリティー募金は、これまでで総額447億円が集められ、福祉や災害復興に役立てられてきた。多くの方の善意で成り立ってきた募金の横領は、番組の歴史の否定であり許せない。寄付という性善説を踏みにじる行為は決して許すことはできない。
被告人には生じた影響を認識して反省してもらい、それにふさわしい判決がくだされることを願っております〉