大病をきっかけに今日1日を楽しんでいこうという気持ちに切り替わったという
「ある美容会社のメールマガジンのコンテンツ制作も請け負っています。具体的には、業界やお化粧品についての取材・執筆ですね。それで今、私の仕事による収入はその取材・執筆と、本業のエステ・化粧品販売が半々くらい。だから、華やかに成功しているというより、身の丈にあった範囲で地道にやらせていただいている、という感じです。
起業してみて、私はビジネスの才能はないな、と思いました。流行にのって次々と新しい商品を扱って、うまくお客さまにお勧めするのは得意ではないし、話を盛ることもできない。第一、競争が苦手。だから、これからもビジネスの規模を大きくしていくことより、どういうカタチかはわかりませんが、ご縁のある人の役に立つ仕事に繋げていけたらいいな、と思っています。生きていくうえで、恵まれたこの人生に感謝しかないないな、と実感すると、欲もなくなって(笑)」
資格を取得し、デイサービスで高齢者にエステを施すボランティアをしたこともあったという立河さん。キャンギャルからエステティシャンに転身といっても、派手な実業家とは距離のある、謙虚な人生を送っている。
取材・文/中野裕子 撮影/岩松喜平