イギリス公共放送局「BBC」で放送されたドキュメンタリー番組に出演(インスタグラムより)
法的に疑いはないが…
クロエさんに対する疑惑が渦巻く一方で、誘拐事件そのものには既に判決が出ている。首謀者のルカシュ・ヘルバ被告は1審で16年9か月の有罪判決を受け、その後控訴し、12年1か月に減刑され現在投獄されている。また、弟のミハル・ヘルバ被告にも有罪判決が下されており、法的根拠に基づけば疑いは晴れたというべきだ。
それでも、クロエさんに対する世間の追及は止まなかった。事件発生から8年間、それは絶え間なく続いたという。
「イギリスのオンラインメディア『メール・オンライン』が入手した裁判文書によって、クロエさんと誘拐犯は事件発生前にFacebook上で友達登録されていたことが発覚したため、更に疑念は深まりました。
しかし、クロエさんがこのことを知ったのは事件後だったとのこと。また、犯人が『写真家のアンドレ・ラツィオ』と偽ってクロエさんを呼び出す計画であることが明らかになったため、矛盾はないという指摘もありました」(同前)