2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
広島カープに2023年ドラフト1位で入団した常廣羽也斗投手(23)。そんな彼がプロ入り後、青山学院大学を留年し、卒業を目指していることをNEWSポストセブンが報じたのは昨年5月のことだった。それから1年以上が経過しているが、現在も在学中であることがわかった。
常廣は最速155キロのストレートとキレのあるフォークを武器に、開幕ローテーション入りを期待されて入団。ところが、ルーキーイヤーはコンディション不良で出遅れ、プロ初登板初勝利を挙げたのはシーズン終盤の9月だった。スポーツ紙記者は語る。
「出遅れた原因は単位が足りず青学大を卒業できなかった影響も大きい。卒業単位取得のために1月の自主トレ期間中に広島を離れ、東京で机に向かっていた。その影響で調整が大幅に遅れ、大卒ドラ1では異例のキャンプ二軍スタートとなった」
自主トレやキャンプ期間中も卒業単位取得のために勉強を優先してきた常廣について、球界関係者が事情をこう口にする。
「1単位が足りず、2024年3月に卒業できなかった。留年後、その1単位も2024年秋以降に修得する目処が立ち2025年3月に卒業できるという話でようやく野球に打ち込める環境が整ったと周囲も安心していたのですが……結局それも厳しかったようだ」
今シーズンは開幕ローテーションの一角として期待されていたが、開幕ローテ争いに敗れた。とはいえ早期の一軍昇格が期待されたが、二軍では1イニングに複数失点の課題が露呈。一軍からの声が掛からないまま、二軍では14試合に登板して3勝9敗、防御率も4.60(8月16日時点)と結果を出せないでいる。スポーツ紙記者も首をかしげる。
「特に7月11日のソフトバンク戦は6回11安打7失点と今シーズンワーストで、一軍昇格は遠ざかっている。制球の乱れが目立つが、精神面に問題があるのはないかと指摘するコーチも少なくない」