違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛被告の公判があった
ホテルで覚醒剤やコカインを所持したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われていた不動産投資会社「レーサム」の元会長・田中剛被告(60)。ホテルに複数の女性を招き、“薬物性接待パーティー”を主催したとして多くの注目を集めた同被告の裁判員裁判が8月13日、東京地裁で開かれ、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決が言い渡された。
「ストレスから手を出してしまった」「薬のない心豊かな生活の素晴らしさを自分なりに伝えていきたい」など、薬物使用について真摯に反省の言葉を述べた田中被告。しかし同時に“パーティー”に参加した女性に対して、法廷で不信感を露わにしたのだった——。【前後編の後編。前編から読む】
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田中被告が覚醒剤取締法違反などの容疑で逮捕されたのは2025年5月のこと。事件当日の“パーティー”の様子について、7月9日に開かれた初公判で明かされていた。全国紙社会部記者が語る。
「昨年6月、田中被告は都内の高級ホテルで複数の女性を派遣させる『性接待パーティー』を開催。宿泊中、複数回にわたって、覚醒剤、コカインなどの違法薬物を密売人の男に配達させたと検察側に指摘されています。
しかし、途中で異変が起こり、参加女性の1人であるAさんがスマホでこっそり交際相手に助けを求めた。部屋にきた交際相手と田中被告が揉めて警察沙汰となり、部屋内の薬物が発見されて逮捕につながっている。この時、田中被告とともに部屋にいたAさんと参加女性・Bさんも、同じ容疑で同時に逮捕されています」
今回の裁判員裁判は「覚醒剤取締法違反などの罪」に関する裁判だが、田中被告は同じ日の出来事について、もう一つ“別件”の刑事告訴を受けている。前出・全国紙社会部記者が続ける。