イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
イギリスで放送されたドキュメンタリー番組に〈過激すぎる〉や〈生々しすぎる〉といった批判が殺到し、公共テレビチャンネル「チャンネル4」が苦境に立たされている。一部のスポンサー企業は、“自社製品を番組と関連づけられたくない”と広告の撤回を要求しているという。【前後編の後編。前編を読む】
問題となっている番組は、7月29日に放送された『1000人の男と私:ボニー・ブルーの物語』。“12時間で1000人以上の男性と関係を持った女性”として知られるイギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(26)の活動に密着したものだ。
世界的なお騒がせインフルエンサーであるブルーは、インタビューなどで、「月収54万ポンド(日本円にして1億円以上)」と豪語している。ブルーの活動に迫るうえで避けては通れない部分だったということか。『1000人の男と私:ボニー・ブルーの物語』には、目のやり場に困るようなシーンもあったという。現地事情に詳しいジャーナリストが語る。
「何も身に着けていないブルーが複数の男性と絡み合い、腰を動かしたり、声を上げるようなシーンもあり、局部以外はボカシ加工がかけられていません。
遅い時間帯での放送だったとはいえ、〈過激すぎる〉と感じた視聴者が多かったようで、『チャンネル4』は多数の批判に晒されました」(前出・ジャーナリスト)
「チャンネル4」は、BBC(英国放送協会)とは異なり、公的資金を受け取っていないため、運営資金の大部分を広告収入で賄っている。ブルーの番組が問題になるなかで、広告撤回を求めるスポンサー企業も出てきたという。