背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
ブラウンの柔らかそうな肌に、青や黄、赤色を使った派手な龍のタトゥーを彫り込まれた犬が、中国・上海で8月に開催されたアジア最大級のペットに関する展示会「ペットフェア・アジア」に登場した。そこに集っていた愛犬家たちは、嫌悪感をあらわにした──。【前後編の前編】
ペットフェア・アジアは世界中からさまざまな犬種が集まる大型イベントで、ペット用アパレルやペットフードなどを取り扱う企業2600社以上が参加した。期間中にはドレスアップしたイヌたちがランウェイを歩くショーも行われ、活況を呈した。
そんな中、物議を醸したのが背中にタトゥーを施されたメキシカン・ヘアレス・ドッグだ。その名の通りメキシコ原産の犬種で、肌はなめらかで柔らかく、通常は毛が生えない。大手紙国際部記者はこう話す。
「そのメキシカン・ヘアレス・ドッグは前足の付け根あたりから背中を通ってお尻に至るまで、びっしりと龍のタトゥーが彫られていました。タトゥーだけではなく、首には金のギラギラしたチェーンが巻かれ、前足には金の腕時計までつけられていたのです。
さらに驚くことに、そのイヌの飼い主は会場で見物人らに写真を撮るよう声をかけ、その際に『タトゥーを入れるのに麻酔は使っていない』と豪語していたようです。会場ではメキシカン・ヘアレス・ドッグの首をつかんで持ち上げてみせ、『ね? こいつは痛みを感じないんだよ』と話していたそうです」
このタトゥー犬を撮影した動画がインターネット上で拡散すると、SNSでは飼い主に対する批判が殺到。ある人が中国語で〈そのイヌはずっと怯えているように見えた〉と書き込むと、別の人は〈他のブースの人が餌をやろうとしても食べようとすらしなかった〉などと反応し大炎上。ついにはイベントの運営サイドが飼い主に対し、会場への“出禁”を言い渡したのだ。
前出の記者はこう続ける。